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俘虜記(ふりょき) [読書]

「俘虜記」(大岡昇平著・新潮文庫・1952)
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新潮文庫の夏の(?)冊といった冊子の中にあった一冊で、
気になっていたけどなかなか機会がなくて読めなかった本でした。

著者の大岡昇平氏は川崎重工業に勤めていたそうです。
kawasaki繋がりもあり、読んでみようと。

タイトルの俘虜(ふりょ)とは捕虜の意味でした。

昭和19年、35歳の時、わずか3ヶ月の訓練の後、
フィリピンの島の前線へと送り出されてから
俘虜となって終戦を迎えるまでの体験が書かれています。

実際に帰還してから、少しずつ書いて発表していたものを
まとめたものがこの本です。

最初の「捉まるまで」の所がすごい・・・。

はなから勝つなどと思っていなかった戦争へ死にに行くために船に乗ったときの惨めさ。
マラリアで1日に三人ずつ亡くなっていった僚友。
自らも高熱を出し、もう水など必要ないと、水筒の水を捨てた事が命拾いになったこと
手榴弾が不発で死ねなかった事。
間近に現れた若い米兵士を殺さなかったこと
捉まってからも殺されると思い、急いでもらった水を飲んだこと

淡々と冷静に描かれているどれもが衝撃的すぎました。

戦争って何なんだろう。

人の命ってなんなんだろう。

こうして文学作品として残されている事で詳しく知ることができました。


ローダウン前のダブル(昨年の赤城ツーにて)
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