衝撃のJomonさんと丸木舟プロジェクト [ナチュラルライフ]
丸木舟をつくる| Jomonさんがやってきた!
〈学んだことを行動に変える〉
私は、32年間の大工人生の中で、機械道具や鉄の道具の恩恵を受けて生計を立ててきたわけですが、お金になりにくい石の道具を使った仕事が大好きです。石斧を握った時、とても優しい気持ちになれるからです。私は、「石ころを拾い、石斧を作り、木の命をいただき、小屋を作り、舟を造り、みんなで舟を漕ぐ」という原始のものづくり体験を通して、「原始人の生き方」に「新しい世界の暮らし」を創造する鍵があることを感じました。だからこそ私は、このような体験を世界中の子どもたちに伝え、共に学び合いたいのです。そして、彼らが大人になった時、「地球のためになる仕事」を胸を張ってできる社会にしたい。たとえ、お金になりにくい仕事であっても。それは、「地球上の全ての生き物たちが、幸せになる!」仕事だからです。
私が「縄文大工」として、今までの石斧を使用した仕事から感じたことは、「原始時代の暮らし方はとてもシンプル、本当に必要なものだけを身に付け、人間も動植物と同じ生態系の中で、楽しく仲良く面白く自然に暮らす」というものです。しかし、その野性的に見える彼らの暮らしの数々の遺物の中に、「人間としての文化を豊かに築き上げながら進歩してきた人たち」を感じました。
今、私たち現代人は、「地球上のすべての生き物たちと、楽しく仲良く面白く」暮らしているでしょうか?残念ながらできていないのではないでしょうか。文明の発達により私たちの暮らし方は、地球の自然環境をも変えてしまうほどの脅威的なものとなりました。30年に1度あるかないかの確率で発生するといわれている「異常気象」が、世界各地で頻発しているのです。その原因は、「温暖化」と言われるもので、私たちの暮らしが毎日排出する莫大な量の二酸化炭素が、引き金となっているのです。
世界中の人たちが、「文明的暮らしが破滅的暮らしになっていること」を感じた今こそ、新しい暮らし方に挑戦していく時ではないでしょうか。「Jmonさんがやってきた!」での学びを行動に変え、すべてのものと力を合わせて、いつまでも青く輝く地球船(丸木舟)を漕いでいくことのできる暮らしを創造していきましょう。「楽しく仲良く面白くね!」それが航海成功の鍵なのです。