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絶後の記録 [読書]

「ヒロシマ-絶後の記録
小倉豊文著 
日本ブックエース
2010年」
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以前見た原爆関連の新聞記事を集めた本の中で、原爆文学の傑作として原民喜「夏の花」や井伏鱒二「黒い雨」と共に「絶後の記録」が紹介されていたのだった。

いつか読みたいけれど、手に入るかな?
と思っていたら、2010年に平和文庫として再刊されていた。

本の紹介より

「本書の初版本『絶後の記録―広島原子爆弾の手記』(中央社・昭和二三年一一月刊)は、永井隆『ロザリオの鎖』(ロマンス社・昭和二三年六月刊)と並んで被爆後もっとも早い時期に刊行された単行本の原爆体験記のひとつで、一〇数カ国に翻訳されている。」

原爆が落ちた時の詳しい様子や、自身の家族が辿った経過を綴っている。

最初は工場の爆発か何かだと思っていたが、次第に原子爆弾であると確信する。

遺体を一人ずつ確認しながら家族を捜すくだりは、東日本大震災を思い起こさせた。
しかし、それは天災ではなく、人類が故意に起こした結果なのだという事がなんともやり切れない。

一見症状の重くない妻が原爆症を発症して13日後に亡くなってしまう。

家族全員で奥さんの好きだった宮澤賢治の「アメニモマケズ」を唱え、
「宮澤賢治葬」をする場面があり、切なかった。

「広島のような経験を、人類はふたたびするなよ。」

この言葉がとてつもなく重く響いた。


平和文庫シリーズは第3弾までシリーズが出ているようだ。
ずっと読み継がれていく事を願う。


参考

平和図書シリーズ | 日本図書センター

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