スローなブギにしてくれ [バイクに関する本]
今日もまた片岡義男ワールドへ。
「片岡義男31STORIES」に収録された短編からオートバイ小説を探してみる。
「スローなブギにしてくれ」
タイトルからはオートバイ小説だとは全くわからないこの短編を読んだ。
これ、オートバイ小説だったのか・・
と、衝撃を受ける。
スローなブギって・・?
とてつもなく70〜80年代の香りがしているタイトルだ。
第三京浜をオートバイで走る1人の若いオトコは、ある車から子猫が放り出されるのを見た。
慌てて子猫を拾い、サドルバッグに入れて後を追う。
するとまた子猫が放り出され、怒りに燃えて近づくと、その車はパーキングゾーンに入るとゆっくりと走りながらオンナを放り出したのだった。
謎の女性との出会いと生活が始まった・・。
2人はタンデムで黒磯まで子猫をもらいに行く。
その結末とは・・
読んでいてちょっとホットロードを思い出した。
心に物語があるのとないのと
同じ風景を見ても感じることは違うと思う。
だから人は物語を読むのかなあ。
- 『スローなブギにしてくれ』(1976年、角川書店/1979年、2001年、角川文庫)
久々に以前買った雑誌を引っ張りだしてみた。
しばらく片岡義男ワールドから戻れないかもしれない・・。
読んでみたい本がいっぱい出てました。(^◇^;)