SSTR2019★ツーリングラリー(5)千里浜なぎさドライブウエイ(石川県)〜雨晴海岸〜親不知(新潟県) 編 [ツーリング]
Bさんが走って行く姿を見送り、いざ、行こうとしたのだが、砂に前輪が埋まり、なかなかバックできずに焦る。
いつもの、ブレーキを握って思い切り前にバイクを押した後、フロントサスペンションの反動でバイクが戻ってくる時にブレーキを離す。何度か精一杯やると、やっと少しバックする事ができた。
(^_^;)やばいやばい
身動きが取れなくなる所だった。
結構重い子なのですよね。w800 feちゃん
千里浜なぎさドライブウエイを少し走り、スタッフさんに撮影?されつつ?急坂からなぎさドライブウエイを出てレストハウスの横の道を行く。また来たいな!
ちょっと道に迷いながらも羽咋市役所に辿り着きR415へ。
のどかな田園風景の中を走る。
石川県らしく、黒光りする瓦屋根の家が田んぼと山と調和している。渋い!
氷見のあたりで右へ曲がり、シャッターが閉まったアーケード街を通って、
途中、また道に迷ってしまい・・・
雨晴海岸の看板に従って進んだら、雨晴海岸ビーチに来てしまったようだ。(^_^;)
とりあえずバイクを停めて、ヘルメットを脱ぎ、メッシュジャケットも脱ぐ。
あづいー(;´Д`A
軽く頭痛がしていた。
お昼ご飯も食べていなかったし、暑さでぐったりしていたので海岸にあるカフェに入った。
そこは、ハンバーガーやカキ氷などがあるお洒落なカフェ。
家族連れやカップルが訪れ、テラスなどでのんびりしていた。
海を望むカウンターは誰もいなくて、しばし休憩。
思った以上に午前の海岸で日差しにやられて熱中症寸前になっていたのかもしれない。熱中症になったことはないけど、本当に気をつけなければ。
アイスコーヒーとハンバーガーセット、マンゴーかき氷を頼んでしばし仮眠。
冷たくて甘いアイスコーヒーを飲み、生き返る。
やっと体温が下がってきた!?
本当に夏のような暑さだった。
海岸では釣りをする家族などがいて、楽しそう。
いつか家族で釣りに来てみたいかも(^^)
ハンバーガーとポテトを食べて塩分チャージ!!めちゃ美味しくて泣けてくる(笑)
マンゴーかき氷がふわふわで、めっちゃ美味しくて、本当に動きたくなくなる(笑)
もう一杯アイスコーヒーをいただき、やっとバイクに乗れるくらいまで回復した・・・かな?
暑いとなかなかしんどいのがライダーの辛いところ。
ヘルメットの中が本当に辛い・・・ジャケットにポケット付けて首の近くにミニ保冷剤とか必要かも。
行きたかった雨晴海岸はもう少し先だったみたいで、カフェから出て踏切を渡り、神社を左折して道なりに行くと海に出た。
道の駅雨晴は左手のようだ。
道の駅雨晴では駐車場が狭いので心配だったが、なんとかバイクを止められた。
道の駅の真ん前にある義経岩まで歩いて行き、踏切を渡って岩まで行った。
これが義経が雨宿りをしたと言う岩かー。
確かに、とても大きな岩で、横穴があり、雨宿りをするのに良さそう♪
義経記などで倶利伽羅峠の一件(山伏に変装していたことなど)を読んだこともあり、この辺りに義経の形跡があるのがリアルに感じた。
午前中で晴れていれば海の向こうに立山連峰が見えるそうだが、残念ながら見えなかった。
またリベンジしよう(^^)
雨晴海岸に来れたことが嬉しかった。
歳を重ねると行きたいところが増えてくるし、若い頃の視点とはまた違って面白い。
文学や歴史に親しむと、より旅が楽しくなるのは間違いない。
親不知に行こうと思ったのも、芭蕉のおくのほそ道がきっかけだった。
芭蕉があまりの悪路に体調を崩してしまうほどの場所であったという。
いったいどんな所なのだろう。
険しい道のりを徒歩で進んだ旅人たちに想いを馳せた。
道の駅雨晴は展望デッキがあり、雨晴海岸が一望できた。
能登半島よ、さようなら。素敵な所だったよ。また来るね。
バイクに戻ると、バスツアーのおじさまが話しかけて来た。
「あのさ、このゼッケンはなんか意味があるの?」
不思議そうに聞いて来たので、SSTRの事を説明した。どんな反応するかな?
おじさまは驚いて、そんなラリーがあるんだね。気をつけて行ってね。と言ってバスに戻っていった。
確かに、ゼッケン付けてるバイクって珍しいかも!?
千里浜にはたくさんいたけど(笑)
雨晴海岸からひたすら8号線で親不知に向かうが、なかなか進まない。
交通量も多く、道が混んできていた。
海の近くは工場などが多く景色は良くない。
走っていて全く楽しくない・・・(^^;;
しばらく我慢して走っていると、薄ぼんやりした風景の向こうに、
視界いっぱいに雪化粧した立山連峰がそびえ、浮かび上がった。
!!!!ーーーー!!
目を見開いていた。
スケールが違う・・・!!
山に飛び込んでいくみたいな感覚だった。
この景色が見れただけでもR8を走ったかいがあったかな。
だんだん時間的に厳しくなり、魚津ICから高速を使うことにして右折した。
高速まで向かう道は北アルプスがどどーんと見えて、大迫力!!
こっちの方には初めて来たのでかなり感動ー(T ^ T)
高速に乗ると、あまりの快適さに感動した。(笑)涼しい・・・もっと早く乗ればよかったね。
右手に北アルプス、左手に有磯海。道は空いていた。
走りながら芭蕉の句
「早稲の香や分け入る右は有磯海」
を何度もつぶやいていた。
有磯海は左だけど〜(^^)おくのほそ道、逆走してます!私。
芭蕉が最大の難所親不知を過ぎ、少しホッとして読んだ句なのだろう。
時刻は既に6時になりそうだった。
分け入る左に有磯海を眺める入善PAにバイクを停め、ホテルに電話をした。
6時を過ぎる時は確か連絡が必要だった。
ピ「今日宿泊予定の○○ですが、7時までには到着しますのでよろしくお願いします。」
宿「わかりました。では到着したらすぐにお食事をお願いします」
ピ「分かりました!」
いつものことなので、到着してお風呂にすぐ入れないのは慣れていた。(^_^;)
入善パーキングにはほとんど車がいなかった。
そして、北アルプスがどどーんと見えて、素敵~♪絶景の貸切\(^o^)/
暗くなる前に着かなくちゃ!!
知らない土地の夜ほど怖いものはないので、先を急ぐ。
親不知ICはすぐ近くで、途中、煌めく有磯海が見え、再び海に近づいてきていた。
親不知ICは日本で唯一、海上にあるインターチェンジなのだそうだ。
インターを降りる際にすごーい絶景に目を見張る。海が!!海が~!
親不知ICを降り、信号を右へと進む。屋根のあるくねくね道を進むと途中に断崖絶壁の絶景か見えた。
あれが親不知・・・
あんな所、歩くのは大変だったろう。本当に波にさらわれそうだ。
トラックとの片側一車線のくねくねもかなり緊張したが、すぐに親不知観光ホテルに到着した。道なりの右手、トンネルの手前にあった。
(写真は翌朝のもの)
SSTR帰りのライダーさんが停まってスマホを見ていた。
パーキングはあったが、ホテルの駐車場が分からず、そのまま坂を少し登って行くと、ホテルの裏手になり車両は行き止まりだった。
ちょうど日が落ちる所で、バイクを停め、展望台らしき場所に立ってみた。
!!ーー!ーー!ーー!!!
時刻は6時40分ごろ
まさに夕日が海に落ちようとしていた。
絶壁の展望台から、ヘルメットを被ったまま一面に広がる海と夕日を眺めていた。
ホテルの裏にこんな絶景が待ってたとは・・・!!
確かに前日の7時1分が千里浜の日没だった。とてもいい時間に到着できたのかもしれない。
親不知の夕景に会えて(気づけて)本当に良かった。
感動冷めやらぬまま、来た道を戻ると、先程見かけたSSTRゼッケンをつけたライダーさんが今にも帰る感じで佇んでいた。
念のため、「ここで夕日を見ましたか?」と聞いてみた。
すると、見ていないとの事!!
「絶対見たほうがいい、すごい夕景ですよ!!歩いてすぐですよー」と伝えると、少し迷って、見に行ってくれた。よかった!!
その後、チェックインをした。
宿の方がバイクで来た私に少し驚いて、わざわざガレージにあった車を出してまで停めさせてくれた。とてもありがたかった。
二階の部屋に入って窓を開けると、さっきバイクを停めた真ん前の部屋で、海が見えた。
海が見える部屋を予約したのだ。
小さな和室だった。
さっきのライダーさんはどうしたかな?もう帰ったかな?と思っていると、ちょうど帰る所で通りかかったので
「キレイだったでしょ?」となぜかタメ口だったけど、親しみを込めて声をかけた。(笑)
「うん、今までいろんな夕日を見てきたけれど、最高だったよ」
と言ってくれた。良かったー!
「お気をつけて!!(^^)」
手を振り、ライダーさんとお別れした。
明日はお仕事があるとのことで、これから真っ暗になるであろう高速で千葉まで帰るライダーさん。どうぞご無事で。
私も今まで見た中でも最高の夕景だったと思う。
明日は見れないから、本当に運が良かった。
食事は海の近くだけに海鮮づくしで、タコのしゃぶしゃぶや、お刺身、サザエ、魚の煮付け、エビの唐揚げ、あら汁、お釜で炊き上げるご飯など、とても美味しくて、食べきれないくらい。
頑張って食べ切った。ビールも日本酒(謙信)も最高だった。
いつか家族でも来れたらよいな(^^)
ご夫婦のSSTR参加ライダーさんがいたようで、バイクの話をしているのがふっと聞こえたような気がした。夫婦でバイク乗りっていいよねー!(^^)
温泉はちょうどよい湯加減で、本当に気持ちよかった。
親不知観光ホテルは壁が薄いのか、隣の部屋の話し声が聞こえて来たけど、男性2人組だったみたいで、カップルじゃなくて良かったとホッとする(^^)(笑)
無事に親不知に着いたことをメールするけど、返事なし。
昨日も返事がなかった・・・。
なぜ?
なぜスルーなの?
とメールすると、どうもだんなさんがパソコンのメールアドレス宛に返信をしていたらしく、
娘から「ママがいなくてさみしいよ。はやくかえってきてね。」と書いてあった。
明日帰るから待っててね!と返信をして、無事に2日目を終えることができることに感謝して
眠りに着いた。
↓インスタグラムに動画をアップしています。良かったらどうぞ。
翌日、白馬で絶景とおいしいソフトクリームが待っていた。\(^o^)/
続く