中村航さんの「１００回泣くこと」

中村航さんの「１００回泣くこと」を読みました。

バイクと、彼と彼女と、犬が織りなす切ないストーリーでした。

昔この本を読みたいと思ってそのままになっていたのですが、映画化されると知り、図書館で借りてみました。

映画の予告文面では主人公がバイク事故を起こすようですが、本にはそういう場面は出てきませんでした。（ホッ）

そういう脚色はバイクのイメージダウンになるので。やめて欲しいですが…。
漫画のタッチやリアルなどでもバイク事故シーンがありますよね。悲しいですが。

…話がそれてしまいました

印象的だったシーンは、
元気をなくした愛犬のために4年ぶりにバイクをひっぱり出し、近所のガススタで店員さんに手伝ってもらいドロドロのガソリンを抜くシーン

彼女と2人でバイクのキャブレターの組み立てをしながらプロポーズするシーン

ラストシーン

などが好きでした。

この本に出てくる主人公の男の人は、とても優しい心を持っている人です。

人を好きになる事、その人を想う事、その人と一緒の時を過ごす事、その人の悲しみを分けあうこと。

子育てに追われて忘れていた気持ちを気付かせてくれる本だった。

ひさしぶりに心にずーんときて、心に残る一冊でした。


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