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吾輩ハ「アンカット本」デアル [日々のあれこれ]


夏目漱石の「吾輩ハ猫デアル」の明治38年の初版本を復刻した「新選 名著復刻全集 近代文学館(ほるぷ出版製作・日本近代文学館刊行・1973年)」を読もうと思ったら・・・

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あれ?

ページの下がくっついてるぞ?

不良品?

上巻だけでなく、上中下巻ともそうでした。

全集の解説を見ると「アンカット本」と書いてある本も時々あり、わざとこのようになっているようです。

昔って、こんな風にページがくっついている状態で売られていたの~!?
って、カルチャーショックでした。

調べてみたら、こういうのを昔はフランス装とも呼んで、フランスで販売される本の形態で、日本でもかつて流行したようです。

読む人は、ペーパーナイフでページを切り開きながら本を読んだのでしょうか。

なんだかステキ♪
ちなみに「図書館ハンドブック(第四版・1978年・日本図書館協会)」に、

アンカット本の処置という項目がありました。

「フランスとじのように小口が折帖のまま閉じているものや、造本工程上のミスで化粧断ちが不十分なものは、あらかじめ切り開いておく」
と、書いてありました(*^_^*)

切り開いてないという事はまだ誰も読んでないという事ですね。

切り開いてしまうのがもったいない気もします。
でも、読まれる事が本にとっても幸せですよね♪(*^_^*)


猫が語る物語と言えば、最近この本を読みました。
「旅猫リポート(有川浩著・文藝春秋・2012年)」
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有川浩(ありかわひろ)さんは、女性の小説家で、図書館戦争などの著者としても知られています。

有川浩さんの本はいくつかを除いて読んでいますが、この本が一番好きだな~って思いました。

猫のナナが飼い主のサトルとの旅を語る猫のリポートです。

サトルは訳あってナナを飼えなくなり、ナナと一緒に旧友を訪ねる車の旅に出ます。

サトルを思う猫のナナの気持ちと、サトルにとってのナナの存在、そしてサトルとナナが一緒に見た風景、ナナとサトルの別れ・・。

バスの中で涙を拭いながら読みました。

猫好きな人は完全にヤバいと思います。

いい本に出会えました♪

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コメント 4

すらいむらいだー

そうそう、父が若い頃は結構あったようですよ。この手の本。
本を切る専用のペーパーナイフも持ってました。
懐かしいなぁ。

所で、アメリカ放浪ツーリングで事故り、骨折等の大怪我はなかったものの、全身打撲で、いてーよー、と唸りながら数日間、安ホテルのベッドで読んでた本がこの「吾輩は猫である」
私的には、大変思いで深い本であります。
by すらいむらいだー (2014-02-14 19:44) 

ピら手

すらいむらいだーさん
アンカット本、ご存知だったのですね~。
明治~大正くらいに流行したようですね。
思い出深い本、旅の思い出も一緒に連れてきてくれたようですね。

by ピら手 (2014-02-14 20:30) 

mucha

旅猫リポート興味を持ちました、読んでみたいです!素敵な本の紹介ありがとうございます。
by mucha (2014-02-15 00:07) 

ピら手

muchaさん♪
こんにちは。
旅猫リポートを読んでみたいと思って下さって嬉しいです(*^_^*)
富士山や北海道など、サトルとナナと一緒に旅してきて下さいね♪
by ピら手 (2014-02-15 06:10) 

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