SSTR2022レポート(7)井波(瑞泉寺)〜飛騨合掌ライン〜道の駅たいら [ツーリング]
続きです
まずは、八日町通りの突き当たりの瑞泉寺を目指す。
さすが彫刻の街!!すごすぎる作品がさりげなく飾られている。
素敵な町並み
想像を遥かに超えて、人はまばら。
ちょっと心配になるほどだ。
瑞泉寺は、木彫が素晴らしく、とても広い敷地に立派なお堂があり、宝物館も別棟にある。
広いお堂のあちらこちらに、龍や獅子、鳥などが彫られ,めちゃくちゃかっこいい。
着色されずに、そのままの木の色がくすんでなんとも渋かった。
宝物館も見るが、かなりマニアックな品揃え
雪の瑞泉寺もまた、渋そうだ。
獅子に頭を噛まれてみる
良いことがありますように^ - ^
さて、瑞泉寺を後にして、向かったのは芭蕉の塚だった。
黒髪庵という場所だ。芭蕉の三大塚の一つらしい。
入口に門が
存在を知ったのは昨年のSSTRで指定道の駅だった道の駅井波にあった地図。富山県に芭蕉の塚が!?と、驚き、是非来てみたかった。
道の駅ではさまざまな地元の情報を得ることができる。
本当に、芭蕉って日本のあちこちで大切にされている。
おくのほそ道は本当に名作だし、ドナルドキーン先生も60回も読んで
4回も翻訳しているし、
今朝立ち寄った羽咋市の深江八幡神社でも、社殿の中にあった展示品の中に、墨で書いてある連歌の記録っぽい作品があり、最初の句が芭蕉の「古池や・・・」だった。
もとは、連歌の発句からだと言う俳句。
短い言葉で表す心や自然の豊かさ。
日本人の感性の豊かさ、美しさを感じる。
時代を超えて共感することができるのもまた文学の魅力だ。
山や川が無くなろうとも、言葉は時代を超えて残るー。
人類が絶えて、言葉だけが残った世界を想像してみる。
すごいシュール
そうならないように、平和のために努力が必要だ。と、思う。
そして、時代を超えて伝えたい感動は言葉で残したいー。
芭蕉のように。
ひっそりと苔むした庭の一角に、塚があった。
翁塚というそうで、翁塚は、伊賀上野の故郷塚、義仲寺の本廟とともに芭蕉三塚とされているという。義仲寺は、以前訪れていた。
神様みたいに崇められていた松尾芭蕉だけれど、キーン先生の正岡子規の評伝を読むと、優れた句は僅か10分の1に過ぎないとバッサリと切っていて面白い(≧∀≦)
そういう意味でも、おくのほそ道は名作だと思う。
その後、池波正太郎ふれあい館へと向かった。
(すぐ近く)
池波正太郎と言えば、最近仕掛人藤枝梅安を小説と漫画と両方とも読んだばかり。
だんなさんは鬼平犯科帳の大ファンで、真田太平記も素晴らしく面白い作品だった。
その池波正太郎氏と井波には深い縁があった。
池波正太郎の父方の祖先が井波の木彫師だったという。
幼い頃に両親が離婚をして疎遠であった父方の祖先について、知ることとなり、第二の故郷としてちょくちょく訪れていたという。
そんな池波さんの訪れていた酒屋さんが今もあり,寄ってみた。
池波正太郎さんが飲んでいたであろうお酒と、おすすめのお酒を買い、自宅に配送してもらった。帰ってから飲むのが楽しみ♪旅の楽しみには、地酒を買うという楽しみがある。
どこへ行っても必ずあるのが酒だ。
そして、どれも、その土地の風土や食べ物と合うようにできていて、
時代を超えて受け継がれているものもある。
ツーリングの後に飲むお酒のおいしさと言ったら、思い出とお土産の食べ物と,お酒で何倍にも楽しめる♪
そして、家族も喜ぶ(≧∀≦)
井波の魅力を味わい、満足してバイクの所へと戻ると、
観光案内所のおじさんが、バイクのゼッケンを見て
「それは、サンセット、サンライズツーリングってやつかい」
と聞いてきた(≧∀≦)
「あっ!!そうです。サンライズ、サンセットツーリングですけど(≧∀≦)」
井波の観光案内所のおじさまがSSTRを知っていて下さった事が嬉しくて、
笑顔になってしまう(笑)
少しずつ、SSTRが日本に広まって行くのを感じる。
いつか伝説になるだろう。
そんなイベントに参加できている事が嬉しくて、
また、こうして日本を応援しながらも、自分自身が知らなかった日本と出会える事が喜びだ。
SSTRがなかったら,私は富山県の井波に来る事が無かったかもしれない。
そんな偶然の出会いもまた、SSTRの楽しみのひとつなのだ。
観光案内所のおじさまにお礼を言い、八日町通りを通って、
r21を左折する。
レトロな街並みを通って、大きな通りにぶつかる。
このR471を右へと曲がれば飛騨合掌ラインの始まりだ。
川沿いを走る山あいのワインディングロード。
対向車はほとんど、SSTRライダー(笑)
ヤエーしながらも、前にも後ろにもほとんど車がなく、
ライディングに夢中になる。
こんなに楽しく乗れるようになったのは、
そもそもw800 がとても乗りやすいというのもある。
w650は、あらかじめしっかり体重移動や入力が必要であったが、
w800 はそこまで意識せずとも、楽にスイーっと曲がってくれるのだ。
ハンドルの曲がりたい方に少し入力すると、逆に切れてきて、
スイーっと曲がれる。
誰かと一緒だとペースが違うからできないことも、一人なら好きなようにできた。
ソロツーリングの魅力は、自分のペースで走れる所にある。
自分の限界や心地よいペースを探りながら、
また、バイクの音に耳を澄ませ、無理のないペースを探る。
まさに、バイクとの対話の時間だ。
これはかけがえのない経験となり、さらに絶景がついてくるとなれば、
忘れられない思い出となる。
飛騨合掌ラインを独走状態で、絶景の赤い橋を渡ったり,
何度ヘルメットの中で目を見開いたかわからない(笑)
このルートは、いいです!(≧∀≦)行きは他のライダーも多そうだから
帰りがおすすめ^ - ^
道の駅たいらは、そんな快走路の途中にある。
ここでお昼を食べようかなと思って、食堂に入ってみたら・・・
え?
何!?この絶景の席は!!
走ってくるライダーを眺めながら食べれるって事?
なんて素敵な・・・。
岩魚の唐揚げが甘酢に浸けてある定食を食べる。
ご飯は少なめにしてもらう。
何故なら,お蕎麦も付いているから・・・(≧∀≦)
少なめにしてもらってちょうど良かった^ - ^
全ての食材が、丁寧に味付けされており,かなりのクオリティ
疲れた身体に沁みるー( ;∀;)
本当は、SSTRのリストバンドを見せると大盛り無料だけど、
女子にはちょっと無理だった(^◇^;)
とにかく、自然の真っ只中で、オープンエアーで食べる
食事のおいしいこと!!
もう、絶景も走り、大満足で、これからSSTRのゴールを目指すライダー達も見送れて、ただただ感動していた。
しかし、この後、世界遺産の五箇山の相倉集落(合掌造り)で、更なる感動が待っていたのだ。
続く
コメント 0