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戦争がなかったら★原爆の図がアメリカへ [読書]

息子が借りてきた本
「戦争がなかったら」(ポプラ社・高橋 邦典 著・2013年)

読み終えました。

息子が険しい顔をして読んでいた訳が分かりました。
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この本はリベリアという国で内戦に巻き込まれた3人の子供たちの10年間を戦場カメラマンが見つめたノンフィクションです。

捕らわれて少年兵となり学校へ行けなかった少年モモ。
戦争が終わった後、彼は二人の人を殺したと言った。

兄弟が何人も亡くなっていたり、学校へ通った兄弟と自分のあまりの違いに愕然とする。
毎日肉体的な労働をして暮らすが暮らしは厳しいままだ。
虚ろな表情に何ともやりきれない気持ちになった。


砲弾で右手を失った少女ムス。(表紙の女の子)
6歳の彼女が被弾直後に泣き叫んでいる写真が生々しい。
一度は家族と離れてアメリカで義手を作ってもらったり、学校へ通うが、順応できず、帰国。

夢は歌手か医者になることだという。

内戦で家族を失い、授業中にさらわれて兵士にさせられた少年ファヤ。


こうした環境の子供たちは教育も受けられず、PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)に苦しみながら成長し、暮らしている。

銃や爆弾、兵器を使って人間が人間を傷つける戦争はその時だけではなく、後々までも生活を破壊する。

暴力の連鎖を断ち切るには、正しい教育と想像力が必要だ。

命がけの取材によって産まれたこの本が一人でも多くの子供たちや大人たちに読まれ、様々な気づきをもたらしてくれたらいいなと思う。

息子はこの本を読んで、自分がどんなに幸せなのかがわかったと言った。
自分で気づいたんだね。と、とても嬉しかった。
戦争のない平和な世界を願い、微力ながらできることをしていきたいと思います。

できることと言えば・・
数日前、NHKのニュースで丸木美術館の「原爆の図」がアメリカで展示されることになり、作品の渡航費用の寄付を募集しているという記事を見ました。

丸木美術館のウェブサイトでは、1000万円の寄付が必要だとのことでした。

丸木美術館ウェブサイトより

被爆 70 年(2015 年)に「原爆の図」をアメリカへ ―ご賛同と募金のお願い―
2015 年6月から8月、丸木位里・俊の共同制作「原爆の図」15 作品の内、6作品をワシントンのアメリカン大学美術館で展示します。これは 原爆の図丸木美術館とアメリカン大学美術館館長ジャック・ラスムッセン、アメリカン大学核問題研究所所長ピーター・カズニックの共同主催です。アメアメリカ国内の費用はアメリカ側の負担ですが、日本からの移送費用など1000 万円は日本側の負担です。それを多くの市民の募金で集めることで、人々の核廃絶への思いもアメリカ社会に届けることができると考え、募金運動を始めます。
 詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

http://www.aya.or.jp/~marukimsn/kikaku/2015/2015america.html


私も少しでも寄付できたらと思います(*^_^*)



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すらいむらいだー

このような本を読みこなすとは、恐るべき小学2年生です。
将来が楽しみですねぇ。。。

父が言ってましたよ。
「俺たちは、組織として人を殺していた」
父は少年飛行兵だったわけですが、飛行機を飛ばして人を殺すには、整備、通信、パイロット、等々、色々な分野での専門知識や経験が必要になるわけで、そう言うちゃんとした教育が必要になるんですね。

逆に言えば、大戦当時の日本は、民間、軍事、ちゃんと教育ができてたからこそ、世界を敵にして、戦争ができた、とも言え、教育があったからこそ、その後の驚異的な復興があったのだと思います。

事程左用に、教育、てのは、大変に大事なのですが、やっぱ勉強は楽しくないぞう。。

by すらいむらいだー (2015-02-05 20:31) 

ピら手

すらいむらいだーさん
息子に素晴らしい本を紹介されて驚いています。
こうした本との出会いも図書館や先生方の取り組みあってこそですね(^^)
教育の内容については時代とともに変化していきますね。
勉強は興味があれば楽しいのだと気がつきました~(^^;)
by ピら手 (2015-02-06 08:26) 

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